小さな建築 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2013年1月23日発売)
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本棚登録 : 395
感想 : 50
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だまされて家というゴミを買わされている。
住宅の大きさが人を不幸にする。
その不幸はリーマンショックに繋がりアメリカ文明の限界を示した。

ばっさりと評する部分が印象に残ります。

自然に依存する弱さが生物の本質であり、自分ひとりで扱える大きさが面白い。
建築的道具ならフスマとか障子とか移動式の畳とか。
臓器より細胞単位、というものの見方。

薄っぺらな表面に貼り付けるだけの意匠は大嫌いで、構造と意匠が一体化していて、構成している単位が小さい方が良いとか。

原宿にあるパイナップルケーキ屋さんの建築の意匠兼構造はこの様な考え方がありそうですね。
木の構造アイデアの大元は飛騨職人の千鳥が発祥だった!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年5月23日
読了日 : 2014年5月22日
本棚登録日 : 2014年5月8日

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