テロリストのパラソルを読んだことがある人なら、懐かしさも込み上げ評価が甘くなるのはやむを得ないだろう。ただし、そのことを差っ引いても名作であることに変わりはない。30歳を超えてサラリーマンをやりながら、自分にウソをつかずバカ正直に生きているつもりの自分が、主人公の辰村に共感しないわけがない。サラリーマン社会でハードボイルドに生きるとはこういうことなのだろう。作者が亡くなってしまったことが本当に惜しまれると再認識した。
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- 感想投稿日 : 2012年5月3日
- 読了日 : 2007年5月3日
- 本棚登録日 : 2012年5月3日
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