浅暮三文の最高傑作と言って支障ないでしょう。「音」が浮かび上がらせる女の幻影。「彼女」をかたくなに追い求める主人公の姿には失われた何かを埋めようとする者の哀切が漂っています。幻想的なモチーフとハードボイルドの哀愁が見事に融合した傑作です。
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カテゴリ:
浅暮三文
- 感想投稿日 : 2006年10月26日
- 本棚登録日 : 2006年10月26日
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