日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか (ちくま新書 764)

  • 筑摩書房 (2009年1月1日発売)
3.69
  • (17)
  • (20)
  • (28)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 297
感想 : 36
3

先行の事柄が「そうであるならば」
不可避の定めによって「そうならなければならないならば」

「さようなら」という言葉自体には過剰な希望も悲哀もないけれど、それを口に出すためには事実を事実として認めつつも胸の内に押さえる覚悟が必要だ。そしていくらかの諦念も。本書を手に取ったときはまさか死生観の話になるとは思っていなかったが、日本人の時間に対する考え方やものごとの移り変わりを見つめるまなざしが、多様な文献によって浮かび上がってきて興味深かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ├─記録・考察
感想投稿日 : 2013年5月30日
読了日 : 2013年5月30日
本棚登録日 : 2013年5月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする