プリズム

著者 :
  • 実業之日本社 (1999年10月1日発売)
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本棚登録 : 172
感想 : 30
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ある殺人事件をいろんな人がいろんな捉え方をする話。
話が進むごとに違う見え方をする。それぞれひとつふたつ情報が抜けていることで違う様相が出てくる。まさにプリズムです。
材料が揃わなければ推理は完成しないっていうのを実感しました。

ポー「マリー・ロジェの謎」、バークリー「毒入りチョコレート事件」の後継たる話とのこと。いくつもの推理が示されるけど、どれが真相かはわからないので、そういうのがもやもやする方には不向きと思われます。でも短篇集ぽい形なので歌野晶午「世界の終わり~」の読後のようなガクっと疲労感はないです笑。後味も悪くない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年7月29日
読了日 : 2007年4月6日
本棚登録日 : 2010年7月29日

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