ある殺人事件をいろんな人がいろんな捉え方をする話。
話が進むごとに違う見え方をする。それぞれひとつふたつ情報が抜けていることで違う様相が出てくる。まさにプリズムです。
材料が揃わなければ推理は完成しないっていうのを実感しました。
ポー「マリー・ロジェの謎」、バークリー「毒入りチョコレート事件」の後継たる話とのこと。いくつもの推理が示されるけど、どれが真相かはわからないので、そういうのがもやもやする方には不向きと思われます。でも短篇集ぽい形なので歌野晶午「世界の終わり~」の読後のようなガクっと疲労感はないです笑。後味も悪くない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年7月29日
- 読了日 : 2007年4月6日
- 本棚登録日 : 2010年7月29日
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