一曲目の「NEAT NEAT NEAT」のイントロのベースラインから、否が応でもワクワクする。暗闇のライブハウス、でベースにギターが乗っかった瞬間、ライトが照って、客は興奮の坩堝へ・・・、そんな光景が浮かんでくる。
ダムドは、ロンドンパンクの中では、ピカイチなシャープなグルーヴを鳴らしていたバンドだと思う。ピストルズもクラッシュも良い。が、俺の高校時代(90年代半ば)に、雑誌の70年代後半から80年代初期のパンク特集を取り上げた記事の文章で語れている過激さをそのまま期待して、ピストルズ、クラッシュを聴くと、速度、音圧に物足りなさを感じた。
こんなものかなあ、やっぱり、十年以上前の音となると仕方ねぇかなぁと思っていたが、大学時代、ダムドを聴いた時、「これが俺が想像してたパンクじゃん」と思ったもんだ。
ピストルズ、クラッシュと比べると、知名度にちょいと劣るが、何十年後に聴いても冷凍保存されたかの如く瑞々しいグルーヴは、パンクの魅力を伝えてくれる貴重な作品だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
音楽
- 感想投稿日 : 2013年4月27日
- 読了日 : 2011年4月27日
- 本棚登録日 : 2011年4月27日
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