県庁の星

著者 :
  • 小学館 (2005年9月1日発売)
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大分前に映像化されたもの。

従業員のダメダメさと聡の役人根性、女性の頑なさに思わず笑ってしまう。皆あっさり成長してしまって、そんなにあっさり宗旨変え出来とたら苦労しないしちょっとあり得ないだろうとも思うけれど、皆仲良くなって気分よく読み終えられた。


県庁のエリート聡が交流のため民間のスーパーチェーン店で1年間働くことになる。
指導役として聡につかされたのは正社員ではなく、パートの女性。
女に貢がされてぽいされたことにも気づかないちょっと間抜けな聡はスーパーで賞味期限切れの材料がスーパー弁当に使用されていることや以前県庁が申し送った筈の件が実行されていないことに目を剥き、エリートの彼が誰にでも出来る単純作業をやらされることに愕然とする。
指導役の女性は他人の感情をなかなか斟酌しない強すぎる人間で、様々な人間の反感をかっている。
お互いが影響しあって、かは疑わしいが、女性は俳句仲間、聡は他従業員や自らの思い付きなので柔軟に成長し、スーパーは成功を納め、聡は人の一側面だけを見てはいけないことを得、充実感とともに研修を終える。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年8月10日
読了日 : 2012年8月10日
本棚登録日 : 2012年8月10日

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