世の中に数ある美術史の学術書でこれが秀逸というわけではないが、なにかと話題のエーコを覗いておくのも悪くは無い、というわけでちょっと拝見。
「薔薇の名前」「フーコーの振り子」の作者エーコだからというのでなにか特別な美学があるのかと思いきや、通常の美術史にそった章の展開。特徴があるとすれば、「醜の歴史」とセットにしてサブカルチャー研究の台本になっている点だろう。
巨匠の著作に対してお仕着せがましい解釈を付け加えてみても噴飯ものにしかならないので、「醜の歴史」とあわせて世界中で人気があるビデオレクチャーぐらい見ておくとよいだろう。
On The History of Ugliness
http://videolectures.net/cd07_eco_thu/
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- 感想投稿日 : 2010年2月28日
- 読了日 : 2010年2月11日
- 本棚登録日 : 2010年2月11日
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