黒死館殺人事件 (河出文庫)

3.54
  • (34)
  • (48)
  • (72)
  • (15)
  • (4)
本棚登録 : 983
レビュー : 101
著者 :
knkt09222さん 文学 日本 小説 /ミステリ   読み終わった 

「Mass(弥撒)とacre(英町)だよ。続けて読んで見給え。信仰と富貴が、Massacre――虐殺に化けてしまうぜ」

結局法水がいたことで事態が進行したのか悪化したのかわからない迷宮。
むしろ犯人と探偵が魅力的な謎を共同製作している趣き。
さらには検事や捜査局長までもが突っ込みをいれたりうんざりしたりしながらも参画する。
全員が同じ水準の知識を持っているという前提も変わっている。

どこから飛び出してくるのかわからない西洋史学を主とした伽藍のような衒学だが、
推理の過程は結構、化学・薬学・生理学・精神分析学に偏っているように感じる。(乱歩「心理試験」とか)

ミステリとしては結構骨子もしっかりしているし、トリックはそこそこ幼稚なもの。
だがいいのは文体。
だからこそ個人的には言葉による推理や心理操作が面白かった。

レビュー投稿日
2014年7月10日
読了日
2014年7月10日
本棚登録日
2014年5月22日
2
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『黒死館殺人事件 (河出文庫)』のレビューをもっとみる

『黒死館殺人事件 (河出文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『黒死館殺人事件 (河出文庫)』にknkt09222さんがつけたタグ

いいね!してくれた人

ツイートする