おもしろ……かったか?
かといって、つまらな……かったか?
「サスペリア」世代ではないが、江戸川乱歩の所謂「残虐への郷愁」を覚える者として履修して見たら、あっという間に虜になってしまったくらいのアルジェントファンではあるが。
そしてもともとアルジェントってこんな微妙な作風だったぞと原理主義者ふうに擁護したい気持ちもないではないが。
で、実はアルジェント、宮崎駿と一切違いで、ちょうど同じく10年ぶりの監督作発表。
戸惑ったのは「君たちはどう生きるか」でもそうだったが、その後にじっくり考えたいのは駿作。
本作は2022年にアルジェントの新作が見られるだけでありがたい、という感想がネット上にはあるが、
駿作はそれだけではない棘がある。本作には感じられない。
駿のワーカホリックが奏功しているのか。別に対決じゃないけど。
公式サイトに「Love Letter」として寄せられたおじさんたちのコメントが、わかるような、郷愁漬けで新たなものが感じられないような。
少なくとも駿作にこんなコメントをする人はいなかったな、と。
ちょっとだけ感想を。
・盲導犬のくだりは「サスペリア」で恐ろしかっただけに、こういう顛末になって、よかった。
・また「わたしは目撃者」もそうだが、盲目への何かしらのこだわりがあるのかな。
・主人公の佇まいはグッド。
・グダグダを感じさせる唐突な蛇……絡みつかれるということへのこだわりも?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
洋画
- 感想投稿日 : 2023年11月27日
- 読了日 : 2023年11月27日
- 本棚登録日 : 2023年11月27日
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