“時間”がお金持ちにしてくれる優雅な長期投資 これから10年で富の所有者は激変する! (JBシリーズ)

著者 :
  • 実業之日本社 (2005年10月9日発売)
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澤上氏の本。2005年。日本において、これから長期投資家が増加し、国の経済を牽引していく重要性を説いている。年金にしても医療制度にしても、もはや制度が崩壊しているため、老後を国に頼ることはできない。また、雇用を考えたときにも、所得格差や地域経済の悪化、そして、外部環境の悪化から安定的な雇用状態を期待することができない。したがって、自分の力で蓄えを作っていく必要があるのだが、そのときの手法のひとつとして長期投資を進めている。一般的な短期売買ではなく、長期保有することで富を形成するという、著名投資家バフェット氏と同じ方法が良いと説く。数年というスパンの中で、周囲が不安になっているときに資金を投入し、過熱感が出てきたときに現金化する。何よりもアセットアロケーションの見直しが重要である。読むと長期投資が簡単に思えてくるのだが、やはり素人には、いつのタイミングが底なのか、いつ加熱しているのか、を判断することは難しく、多少なりとも経済指標をウォッチして下地を作っておく必要がありそうだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済・マネー
感想投稿日 : 2009年8月23日
読了日 : 2018年6月8日
本棚登録日 : 2009年8月23日

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