ペンギンと暮らす (幻冬舎文庫)

3.24
  • (26)
  • (83)
  • (110)
  • (35)
  • (17)
本棚登録 : 922
レビュー : 129
著者 :
kotoriさん エッセイ   読み終わった 

「食堂かたつむり」や「海へ、山へ、森へ、町へ」があまりに素敵だったので手にしてみた一冊。
日々のことが、短く、ぽつりぽつりとで、それでいてどれもがつながりあっているようなあたたかさで記されている。
弱火にかけておいた鍋が、やがて、こもってきた熱気で蓋をことこと言わせているような、
平和な熟成のことを想像させる。
ちょうど、「食堂かたつむり」の出版の前のことが書いてあってのも、よかった。
小説をかくこと、については10年くらい、あたためてきたことらしい。
その創作の世界を、小川糸さんは「砂で形をつくるようなもの」と表現する。
「文字のひとつひとつに大きな意味はないけれど、それを集めて、意味のある形に仕上げる」
「外からは、中にある砂の形は見えない。
けれど、中の砂がなかったら、外側の形はつくれない」
ものごとが形になるさまをみるのは、いいなあ。
それから、糸さんがいっつもとびきり美味しいものとそれをつくっている人たちとつながっていることが
とっても羨ましい!と思った。
人生、こういうことを知っていると、とってもとっても、豊かな気がする。

レビュー投稿日
2015年5月7日
読了日
2015年5月7日
本棚登録日
2015年5月7日
2
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『ペンギンと暮らす (幻冬舎文庫)』のレビューをもっとみる

『ペンギンと暮らす (幻冬舎文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする