エリクソン節全開なのだが,描いているのは幻想の世界ではなく,現代のアメリカそのものである.
JFKを(ノスタルジー的に)描いた小説にはいくつも出会ってきたが,ロバートの方のケネディを描いた小説は初めてだ.彼を取り巻く熱狂が破滅に向かう様が描かれ,それが8年前のオバマに対する熱狂を重ねられていた.
主題は「家族」であり,この家族がさまざまなトラブルに巻き込まれて,最後に絆を深めていく様が,現在と未来,現実と幻視が交錯しながら描かれていた.
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年4月26日
- 読了日 : 2023年4月23日
- 本棚登録日 : 2023年4月26日
みんなの感想をみる