百田尚樹さんの筆力というか、読ませる技量は凄いですね。江戸時代、北陸の小さな茅島藩を舞台にした時代小説。『永遠の0』では宮部に、そしてまた『影法師』では彦四郎に人の世を生きる凄まじさ、過酷さ、それゆえの素晴らしさを教えられました。単行本未収録の袋とじのもう一つのラストが、『影法師』というタイトルをさらに切なくずっしりと心に響かせる。見事という他はないです。
読書状況:読み終わった
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百田尚樹
- 感想投稿日 : 2019年12月15日
- 読了日 : 2013年9月27日
- 本棚登録日 : 2019年12月15日
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