▼玉置浩二さんの「メロディ」の歌詞に、
"なつかしい この店の
すみっこに 置いてある寄せ書きの
はじのほう
きみと書いた ピースマーク"
というのがあって、聞いていると何だかものすごく、ビジュアルにカメラが移動撮影をして町中からとある店の中へ、そしてその店の隅に飾る寄せ書きの、さらに端の方へと、どんどん近づいていく不思議な感覚があったンですが、それにちょっと似ています。
▼「の」junaida。福音館。2019年。junaidaさんは「Michi」というのも素敵な一冊でした。(発売時に読了)
絵本です。子供向けと言えば子供向け。5歳の子供も喜んで読みましたが、大人も楽しめます。言葉ではナントモも言えない絵柄の素敵さがいちばんですが、タイトル「の」の通り、
"わたしの"(これで1ページ、画が1枚)
"お気に入りのコートの"(これでまた1ページ、画が1枚)
"ポケットの中のお城の" (これでまた1ページ、画が1枚)
"いちばん上の 眺めの良い部屋の"(これまた1ページ、画が1枚)
…と、言った具合に、ひたすら「~~~の」で繋がって綴られていきます。
▼めくって、見て、読んでいくうちに、くらくらと別世界に誘われます。
junaidaさん、今後が楽しみな作家さんです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本:お楽しみ
- 感想投稿日 : 2020年8月20日
- 読了日 : 2020年2月16日
- 本棚登録日 : 2020年2月16日
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