の (福音館の単行本)

著者 :
  • 福音館書店 (2019年11月7日発売)
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本棚登録 : 1626
感想 : 158
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▼玉置浩二さんの「メロディ」の歌詞に、

"なつかしい この店の
すみっこに 置いてある寄せ書きの
はじのほう
きみと書いた ピースマーク"

というのがあって、聞いていると何だかものすごく、ビジュアルにカメラが移動撮影をして町中からとある店の中へ、そしてその店の隅に飾る寄せ書きの、さらに端の方へと、どんどん近づいていく不思議な感覚があったンですが、それにちょっと似ています。

▼「の」junaida。福音館。2019年。junaidaさんは「Michi」というのも素敵な一冊でした。(発売時に読了)

絵本です。子供向けと言えば子供向け。5歳の子供も喜んで読みましたが、大人も楽しめます。言葉ではナントモも言えない絵柄の素敵さがいちばんですが、タイトル「の」の通り、

"わたしの"(これで1ページ、画が1枚)

"お気に入りのコートの"(これでまた1ページ、画が1枚)

"ポケットの中のお城の" (これでまた1ページ、画が1枚)

"いちばん上の 眺めの良い部屋の"(これまた1ページ、画が1枚)

…と、言った具合に、ひたすら「~~~の」で繋がって綴られていきます。

▼めくって、見て、読んでいくうちに、くらくらと別世界に誘われます。

junaidaさん、今後が楽しみな作家さんです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本:お楽しみ
感想投稿日 : 2020年8月20日
読了日 : 2020年2月16日
本棚登録日 : 2020年2月16日

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