正直、あまり読みやすい文章ではなかった。でも、内容はとても面白く、歴史という過去の事でさえも、立ち位置を変えて見つめてみると、まったく新しい世界が見えてくるということを実感した。
自分が子供の頃は、穢多・非人などという表現は差別用語として習った。当然ながら、子供の頃は、それは人を蔑む表現だと受け取り、子供同士のけんかの時には、相手をののしるときにも使ったりもした。
でも、それも史実のひもとき方によっては、まったく違う存在として浮かび上がる。
また、百姓という言葉から、日本人の大半がほぼ同じようなイメージを持つと思うが、それもまた、本書を読むと、違って見えてくる。
実際の所、著者自身の検証も執筆時点では途中であるので、終始歯切れの悪い表現になっているのだが、仮に間違いがあったとしても、こういう歴史の見方は、とても面白い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・文化系
- 感想投稿日 : 2014年8月5日
- 読了日 : 2014年8月4日
- 本棚登録日 : 2014年7月26日
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