読書状況 読み終わった [2024年11月21日]

人と深く関わるのを避けて生きる弁護士の村瀬快彦。
母親の自殺が自分の責任だとトラウマとなり、父親も亡くなり、恋人からも別れを告げられる。色々な事に雁字搦めの快彦。
そこへ、従兄弟の蓮見亮介の身元引受人を頼まれることから物語が展開される。
仮釈放の身にして、元料理人で、コミュニケーション力高め、お節介焼きの亮介。
立川という過去から離れ、亮介と川越での共同生活が始まる。

別々の籠に閉じこもっている二人が、自分が犯した罪や後悔と向き合いながら、どうやって籠から出ていくのかというお話。

人間は、どれくらい変われるものかが問われた作品。まさに籠の中からでるには何が必要か。

結局、自分が変わらないことには、どうにもならないということに尽きるのだが、その変わるきっかけとして、自分だけではどうにもならず、第三者?仲間?が居てこそ変われるのかもしれないという作者の回答なのかもとも。(自分だけでも変われる人もいるとは思うのだけれど、それを言ったらこの小説は意味がない)

著者がこの小説を書きたかったというので読んでみたが、正直イマイチ。

気に入らない点
⚫︎快彦の同級生のトラブルに関して、協力しながら解決に導くシーンは微笑ましいのだが、
弁護士の快彦としては、離婚給付など、きちんと養育のためには必要だと説得して欲しかった。使わないにしろ、貯金しておいて、子供が進学するなどの際には絶対に必要と。義父が簡単に納得したのかも疑問に思った。共同親権など最近の法改正も話題に入れるとか。杉山の行為で慰謝料も。

⚫︎恋人との復縁について、
そもそもどこに惹かれていたのか疑問だが、それは置いておくとして、復縁するプロセスが、なんでも話してくれるようになったからというのでは安易。喧嘩もした事ないとか言っていたのなら、ぶつかる事でお互いが変わりつつ、必要不可欠な存在に思えるようなシーンが欲しかった。

この小説は、快彦と亮介との関わりだけが籠の中から出る事に主題がありすぎ。

2024年11月21日

ネタバレ
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