裕福な貿易商の娘メラルは、父が横領罪で捕えられたことを契機に、法律家の長イスメトのもとで侍女をしていた。しかし突然、聖裔であるルトフィーの屋敷の侍女に任ぜられる。聖裔とは、エルトゥールル帝国の奉じるディン教において預言者の子孫にあたる聖人で、貴族以上の特権を与えられた存在だ。だが言われた先を訪ねると、そこは古びれた民家。そして聖裔だというその男は、容姿こそ美しいもののどこか偏屈で冷たかった。
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2016年7月
- 感想投稿日 : 2016年6月28日
- 本棚登録日 : 2016年6月28日
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