「問い」について、多数の実践を並べるだけではなく、それを整理されているところが好印象。特に、第1章と終章は日ごろ考えていたことを、丁寧に言語化してくれた。
問いの目的、問いの分類、問いの仕掛けと整理した上で、その「問い」をどう扱っていくかをデザインすることが大切。
「最も重要な仕掛けは、問いをはっしても許される文化があることであろう。先生が問いを出させる余裕、出てきた問いを授業の中で扱う余裕がなく、教師主導の授業ばかりをやっていれば、生徒は問いを出さなくなる。授業後に教卓に集まってくることもなくなる。日ごろから、ということの大切さを伝え、生徒から出てきたと言わ授業の中で丁寧に扱い、戸井を出すことが良いことだと生徒が感じるような文化づくりが必要である。」
コラム5にあるように、子どもたちと先生が問いを楽しめる文化を創っていきたい。まずは問いを出すことを楽しむ。問いで学びが広がったり深まったりすることを楽しむ。問いを楽しめることで、問いの質を上げていこうと深化や発展が期待できるのではないか。そして、問うことを当たり前にしていくためには、問いについてもっと知らなければならい。学習と問いをつなぎ整理してくれる貴重な一冊。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年10月17日
- 読了日 : 2021年10月17日
- 本棚登録日 : 2021年4月29日
みんなの感想をみる