からくり民主主義

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著者 :
kohamatkさん  未設定  読み終わった 

福井の原発、沖縄米軍基地、諫早湾干拓を読んだ。

諫早干拓事業は、1952年に諫早湾全体を水田化する「長崎大干拓構想」に始まったが、米の生産過剰が問題になると立ち消えになった。1970年に淡水湖をセットで造成する「長崎南部地域総合開発事業」として復活したが、これも打ち切られた。1982年に湾岸の洪水、高潮対策の防災を重視する現在の計画が打ち出され、89年に起工した。

有明海の干満差は6mに及ぶため、潮受け堤防を造り、海の水位が低くなる干潮時に調整池に溜まった水を排水し、水位をマイナス1mに保持できるようにした。森山町は後背地に水源が乏しいため地下水に依存し、地盤沈下が進んでいたが、潮受け堤防によって淡水化された潮遊池からパイプラインで水を引くことができるようになった。

有明海は反時計回りに潮が流れるため、熊本、福岡、佐賀の海に捨てられたノリ養殖の酸処理剤、工場排水、PCBなどの汚染物質が諫早湾にたどり着く。阿蘇の火山灰などの微粒子でできたガタ土も運ばれてくる。潮受け堤防ができるまで、農民たちはスコップでガタ土の除去作業をしていた。

レビュー投稿日
2016年9月9日
読了日
2016年9月9日
本棚登録日
2016年9月9日
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