自分でもすいすい読書するようになってから、しばらく読み聞かせをしなくなってしまっていた6才の長男に、自分では読まなさそうな本を、読み聞かせしてみるのも悪くなかろうと思い、最初に選んだのがこの本だった。
うちの奥さんが神話好きで、子どもの頃に読んでよかったと聞いていたのもあり、また僕自身も、大塚英志の影響で物語論を学んだことで、「神話こそ物語の原型だ」と中身も知らずに思うようになっていたから、寝る前の10分程度、試しに読んでみることにした。そしたら、子どもにはなかなか好評で、結局その後ずっと各国の神話を読んでみようということになった。これがその第一弾になったわけだ。文章は読みやすく、関係のあるお話が順番に並んでいることもあって、毎晩少しずつ読むのにはとても良かった。読んでから数か月して、ふと思い出して中身についてたずねてみると、僕自身よりもはるかによく覚えているようなので、さすがにインパクトがあるんだなあと思った。他の本についても同様に後から中身をたずねてみたことがあるが、こんなによく覚えているものは滅多にないだろう。そういえば最近も「もじぴったん」という日本語版スクラブルのようなゲームを一緒にやっていたら、彼が「すさのお」という言葉を作ったので驚かされた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年6月27日
- 読了日 : 2014年1月19日
- 本棚登録日 : 2014年6月27日
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