島はぼくらと

4.02
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本棚登録 : 3769
レビュー : 591
著者 :
制作 : 五十嵐 大介 
koharakazumaさん 小説   読み終わった 

ラストのあたりのまとめ方はなかなか気持ちよく、読後感は良いのだけれど、過去作品のキャラクターの登場は(深月さんなら、もうお約束とはいえ)、今回は若干あざとい感じがしてしまう。彼女がこんな感じに成長しているというのがわかるのは、確かにうれしいのだが、もうちょっとささやかに出てきてもらえるともっと良かったかもしれない。ミステリー的要素がまるでないのも、やっぱりちょっと残念。有川浩が、壮大なほら話路線から、お手軽なお仕事ものにうつってしまったことを考えると、深月さんにも、「読者が求めているのは、これなんでしょう」って思っちゃって欲しくない。
確かに社会を見る視線、人間関係を見る視線は、母になって一層深まっているようには感じるのだけれど、でもラストのどんでん返しであっと言わせる技をこれからもまだまだ見せていってほしいなあと願います。デビュー作から全作品を追ってきているわがままなファンとしては、これが「新境地」ではなくて、展開の一つであってほしいと願ってしまいます。

レビュー投稿日
2013年11月10日
読了日
2013年11月10日
本棚登録日
2013年11月10日
2
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