子どもの毎晩の読み聞かせに、そろそろ伝記もいいかなあと思い、まずエジソンから。
歴史のなかの有名人というだけで、数えきれないほどの人がいるけれど、
そのなかでも伝記の定番になっているエジソンは、やったこと(この場合は発明)の中身と、
そこにいたるまでの努力がわかりやすいというのが大きいんだなあということを感じる。
偉大な科学者はたくさんいるけれど、ある程度科学がわかっていないと、
その科学者の発見の意味がそもそもわからない。たとえばニュートンの万有引力の法則とかにしたって、
それがどうすごいのか、っていうのはなかなか伝えるのが難しい。
そこのところ、エジソンのように実用品の発明というのは、発明の結果も過程もわかりやすくて良い。
あとエジソンの伝記を読んでいて感じるのは、よくそれをまわりは許したなあということ。
たとえば、彼は列車の中で新聞売りをするのに、毎日ただで列車にのせてもらい、
さらには、列車の中に印刷機を持ち込んで、そこで新聞まで発行したりしてる。
さらには、そこに実験器具まで持ち込んで、列車の中に自分の部屋をもらって、そこでさまざまな科学実験をやって
あげくのはてに火事まで起こしている。なのに、その後も、ちゃんと新聞売りは続けさせてもらっているのだから、すごい。こういうことって、日本だったらなかなか許されないだろうし、本人もそもそもしようとさえ思わないだろう。
もちろんアメリカでだって、めったにないことだったろうけど、それを可能にするエジソンの、社交性というか、愛され上手なところがすごいなあと思った。どんな子どもだったんだろう。
- 感想投稿日 : 2015年4月3日
- 読了日 : 2015年2月11日
- 本棚登録日 : 2015年4月3日
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