この小説を読んで、少なくない人が熱いモノが込み上げてくると思います。
戦争というものを礼讃する気は毛頭ないですが、元陸軍中将の生き方には、
尊敬の念を抱かずにはおれません。今では、このような人(仁義に生きた人)は、絶滅しています。
やはり、覚悟を持った人間は違うなと思います。そして、覚悟の大きさが大きれば大きいほど、
得られるモノも大きいのではないかと、この本を読んで感じました。また、覚悟の大きさが、
苦難の大きさでもあると思います。なので、根本中将並びに仲間達が経験したことは、
筆舌にし難い苦労があったと思います。
私なんかは、流され、流され、生きてきたので、こういう器が大きい人の話しを読むと、「凄いな」とは思いますが、自分では、「とてもじゃないけど、そんな覚悟ない」と思ってしまいます。なので、
自分で、できる範囲を持った覚悟で、生きていこうと思います。
非常によく出来たノンフィクションだと思います。ただ、戦争は戦争です。戦争は、国と国との国益をかけた争い事だと思いますが、単なる殺し合いでもあります。負ければ何もかも失い、勝っても一生消えない傷を背負っていくものです。なので、このようなことは、これから、二度と起きてはいけない、それを願って、星5つです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年6月6日
- 読了日 : 2017年6月6日
- 本棚登録日 : 2017年6月6日
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