風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

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本棚登録 : 4697
レビュー : 230
著者 :
制作 : 山田 章博 
永遠ニ馨ルさん 小説   読み終わった 

上巻から勢いの止まらないまま、下巻に突入。

天啓がどんなものなのか泰麒は判然としないまま、戴国の玉座を目指して人々が昇山してくる夏至を迎える。
泰麒と同じく、私たちにも天啓と呼ばれるものの正体ははっきりと判らない。

けれど、泰麒がとある人物から受ける印象を自分も追いながら、ふとこれは「恋」にも似た感情ではないか、と思えた。
頭では判っているのに心が追いつかない、あるいは、心が先走って理性では抑えられない。
そんな状態。

麒麟は王を選ぶ。
天が麒麟を王に据えることを良しとせず、麒麟に王を選ばせる理由。
麒麟と王は一対なのだから、どちらが欠けても立ち行かないし、だからこそ、ないものを補いあうために互いが存在する。
麒麟は往々にして、慈愛の動物。
けれどそれにだって個性はあるから、それに選ばれる王も「こういうものだ」と十把一絡げにできなくて、自分にだって「なぜこの人なのだろう?」ってふと考えてしまうことってあると思うのだ。

うーん、やっぱり恋だよね。この抑えきれない衝動。

レビュー投稿日
2012年9月3日
読了日
2012年9月3日
本棚登録日
2012年8月31日
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