
本書は統計学(や機械学習などデータサイエンス)に関する哲学的アプローチによる解釈を提示した本である。特に、統計学における前提に着目し掘り下げて批評している内容となっている。自分にとっては長年なんとなく腑に落ちなかった統計学の前提に関して理解を深めることができたためとても有用な一冊となった。これまであまりこのような本に出会ったことがなかったため、とても勉強になった。
ちなみに、各章ごと扱う統計学のテーマの概念的説明が前半部分でなされているが、その解説が平易かつわかりやすいものであるため、統計学にあまり馴染みのない人でもこの箇所を読むだけである程度の理解をすることができる。そのような統計学のオーバービューも本書で身につけられることができるため、そういった価値もあると感じた。
- レビュー投稿日
- 2020年11月8日
- 読了日
- 2020年11月8日
- 本棚登録日
- 2020年11月8日
『統計学を哲学する』のレビューへのコメント
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