前後編通じて読んで、ジョブズのすごさは「こだわり」と「感性」にあると思った。そのうちこの第1巻は、「こだわり」を強く感じられる。
まず、最初の出てくる写真がすごい。1982年のジョブズの自宅の写真だが、家具がほとんどない、電気スタンドが1つある部屋でジョブズが座っている。解説は「ジョブズは完璧主義すぎて、家具がなかなか選べなかった」。これだけで、「どんだけ~」レベルだ。
話はアップルとピクサーの創業やビジネスよりの話だけでなく、ジョブズの子供時代から人間関係、家庭環境までくまなく描かれているが、正直言って、彼の強烈なこだわりは周囲を不幸にした面もあるだろう。遠慮の無い罵倒は社員を鼓舞するとともに、鬱にさせたことも多々あるはずだ。それはプライベートでもそうで、よくも悪くも絶大な影響力を持っていたのだと思う。
この本を読んで自分のこれまでを考えると、「こだわり」にはかなり欠ける正確だなぁと思った。さまざまな進路選択において、また、グループ行動における役割において、自分のこだわりということをそこまで発揮したことは少い。人生を楽しむ、という点においては、こだわらずとも楽しめるならそれにこしたことはないと思うが、メリハリをつけて「こだわり」にこだわってみる(笑)ことで、いいものができるのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年6月10日
- 読了日 : 2013年6月1日
- 本棚登録日 : 2013年5月30日
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