第二次安倍政権が好調な理由、それを菅官房長官の存在という人は多い。そんな屋台骨を支えている菅氏が、野党時代に著した本。
確かに、政治家として、こういう官僚の使い方、使われ方をするのは理想的だと思う部分は多かった。ひとつ思い出したのは、上司が口にした「知らない世界でも、臆せずに『常識』で判断することが重要」というお言葉。官僚にかぎらず、ある世界に長くいると、その世界でしか通用しない理屈がさも普通であるかのような感覚に陥ってしまうが、それを世間の常識でしっかり判断することが政治家には求められているのだろう。
一方で、やはり政治家の本ということで、「おれがやった」感が強くはあった。野党時代に書いた、ということもあるんだろう。「すごいね」とは思うんだが、だからといって何か自分の啓蒙として残る部分は少なく感じた。
しかし、いずれにしろ現在進行形で政治家として素晴らしい事は確かで。現実が伴った「おれはすごい」はさすがの納得感である。
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カテゴリ:
政治
- 感想投稿日 : 2014年3月6日
- 読了日 : 2014年3月7日
- 本棚登録日 : 2014年3月5日
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