東日本大震災の起きた年には、いろんな関連本が出た。
報道機関もそれぞれに出版しており、その多くはルポルタージュ的な、震災が起きたときの人々の行動やその後の避難生活、原発事故についての取材記事をまとめたような物が多い。
そうした中で、日経新聞は「らしさ」を発揮して、企業の行動についてエピソードを集めた、という感じ。NHKの同様の本がわりと「障害者等の社会的弱者」の焦点を当てたのと対象的。
製造業の物流網が寸断され、それをどうやって一丸となって乗り切ったか、という話が多いが、ちょっと専門的で理解しきれなかった。なんとなくわかったのは、こうした災害に備えて「在庫を多くする」のは不正解で、物流網を細い糸ではなく、複数の調達先を揃えるなど網を張り巡らせることが重要なんだということ。インターネットみたいなものかなと思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2019年6月16日
- 読了日 : 2019年6月16日
- 本棚登録日 : 2019年6月15日
みんなの感想をみる