小さい頃、おじいちゃんはいつも「おじいちゃんは戦争に行ったんやで?」と言っていた。そして夏休みに会うと、よく戦争の資料館等に連れていってくれた。戦争に行ったこと以外なにも話してはくれなかったけど、今から思うと何かを伝えようとしてくれていたのかな。

 この本を読んで、おじいちゃんやこの時代の人達が測り知れぬ想いと命を通して築き、守り、繋いでくれた…言葉では表せないほど多くのもののうえで自分たちは生きているんだと感じた。
 涙が止まらなかった一冊。一生大切にしたい。

 辻村深月さんの本を紹介しているものに「切ない度☆☆☆ 優しさ度☆☆☆」、「切なくて苦しくて、でも読んだ後は幸せであたたかい気持ちになれます」とあった。

 本当にその通りだった。これまで読んできた感動系の小説は、感動の山場が一つあった。でもこの小説には、(あくまで僕個人としては)山場が二つあった。一冊の本で二回も号泣したのは初めてだった。
 
 昔、留守番のときは必ずドラえもんのビデオを見て…中学生になっても映画を観にいったりして…自分もドラえもんが好きだったことを思い出した。
 
 主人公だけでなく、読者にもあたたかい涙と優しい光をくれる小説でした。一生持っておきたい小説に仲間入り。

上巻では登場人物それぞれについて深く知れた。
登場人物はそれぞれ漫画化だったり、画家だったり色んな道を目指していて、「漫画化の人の生活ってこういう感じなのかな~」など、自分とはかけ離れた世界の背景も知れて面白かった。

それにしても続きが気になった。

「なんなんだこの本は!!!」
というのが読み終わった直後の感想。

悔しい。本当に悔しい。

この本でこんな感動が待っていたなんて(>_<)!!

涙が止まらなかった。

人はこんなにも誰かを思いやることが出来るんだって温かい気持ちになれた。

感動させられて、涙が止まらなくなって、切なさと優しさ・温かさをくれた本でした。

すごい!すごい!
本当にすごい!

実は上巻の途中からこの小説の結末が見えていたんです。
いや、見えたつもりになっていたんです。
でもそれでは不十分でした!


椿が「ふみちゃん」だったなんて!
良かった。ずっと気になってたから元気になっていて安心した。
それに「僕のメジャースプーン」を読んで大好きになった「僕」が秀人だったなんて。
「郁也」が大きくなってたから、「ふみちゃんや僕も大きくなってるのかなぁ」なんて考えてたのに、気付かなかった。

他にも大好きな登場人物がいっぱい出てきて嬉しかった。
読めて良かった。

辻村さんに感謝。

2012年7月7日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2012年7月7日]
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