12万円で世界を歩く (朝日文庫 し 19-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (1997年2月1日発売)
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本棚登録 : 381
感想 : 36
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(良い意味で)アホでいいなぁ~。12万円で世界を旅しようという発想が独創性溢れている。厳密に言えば12万円で収まってなかったり、12万円のほとんどが航空券代だったり、色々ツッコミどころは満載だが、ヒマラヤ踏破を試みたり北極圏を目指したりユーラシア大陸横断を果たしたり、そのチャレンジ精神は拍手喝采ものだ。

レートや相場は1988年当時のもので、1997年時点で再検証されており、2016年時点だと航空券はもっと安くなり為替や物価影響で生活費がもう少々高くなっているだろうが、ひょっとするとまた一味違う12万円世界旅行が楽しめるかもしれない。

なにより著者である下川氏が心底楽しんでいるのが本を通して伝わってくる。硬い座席のバスに35時間乗り続けるなど大変な体験もしているが、ただただひたすら下川氏が羨ましい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2016年9月29日
読了日 : 2016年9月29日
本棚登録日 : 2016年9月29日

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