天才

3.19
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本棚登録 : 1599
レビュー : 245
著者 :
コジコジさん ノンフィクション   読み終わった 

まるで田中角栄自身の自伝が如き錯覚を感じさせる。豪傑だが気遣いの人であった角栄。その人柄が端端に感じられるような文章だ。石原慎太郎氏の作家として高い能力を伺わせるが昨今の市場移転問題で後世を汚した感はある。「ひらがな漢字すべて忘れた」と語っていたが、ではこの本は何なのであろうか。(それはまた別の話だが)

但し本作品、さもドキュメンタリーのようだが、石原氏が田中氏に近かしいわけではないし、真紀子氏ら親族にインタビューしたわけでもなさそうだし、ましてや田中氏自身は故人である。そうなれば当然各種文献を基とした構成であるが司馬遼太郎のような膨大な史料と大胆な仮説に基づいた創造的脚色というわけでもなさそうだ。

読ませる文章であり娯楽性も高いが、ドキュメンタリー的体裁をとっているなかで、この本が一体なんであるのかなかなか判断は難しい。

レビュー投稿日
2017年4月20日
読了日
2017年4月20日
本棚登録日
2017年4月18日
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