一昔前の「取締役」と言えば終身雇用の「アガリ」的位置付けであった。いま取締役に求められるのはまさにDirectionである。とはいえ取締役の機能を定義することは難しい。業務が極めて非定型だからだ。
本書はケーススタディを列挙しその役割と機能を問う。冒頭のアップル社の事例は取締役会が主導を握り復活と成長を成し遂げた最たるかつ稀有な事例と言えよう。
多数の成功事例や失敗事例、チェックリストなど、取締役を極力科学しようと試みているが、やはり定性的になっており成功事例の反復性や再現性が低いのは今後の課題だろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス/政治経済
- 感想投稿日 : 2015年7月24日
- 読了日 : 2015年7月24日
- 本棚登録日 : 2015年7月23日
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