日本電産 永守重信、世界一への方程式

3.74
  • (6)
  • (14)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 109
レビュー : 18
著者 :
コジコジさん ビジネス/政治経済   読み終わった 

積極的なM&Aを仕掛け躍進を続け、赤字転落や技術革新の逆境を物ともせず復活を遂げる日本電産。その強さの秘密に迫る。これだけ事業戦略や企業再生の具体的ノウハウが公開されているもの珍しい。是非製造業の経営者の方には読んでいただきたい。

永守氏の著書を読むと、永守氏の才覚がそのまま日本電産の成長の印象を受ける。超ワンマンで右脳や感覚で経営する、再現性の低いアートの世界。ある側面では正しいだろうが、第三者からみた新しい日本電産と永守重信像が見えてくる。市場規模や技術動向、人材育成を勘案し戦略を組み立てM&Aをしコスト削減しシェアを獲得する。先を読みロジカル且つ着実に計画を遂行する、まるで囲碁のようだ。

大局は左脳的である一方、経営は右脳的というか、非常に日本的経営だ。冒頭で夫人が「喜怒哀楽がはっきりしてる」と評し、自身「変人」というだけあって、義理人情叱咤激励のオンパレードだ。字面だけみると完全にブラック企業だが、そうはならないのは、永守氏のひと転がしの匙加減のうまさなのだろう。

難点としては、モーターのくだりの説明が少々細かすぎて判り辛くなってるのと、例えば早飯試験=段取り良い人と書いているが原書では胃腸が丈夫=健康でバリバリ働けるという分析だったりと、本書から永守重信節に入ると誤解を受ける可能性を感じた。

レビュー投稿日
2016年8月29日
読了日
2016年8月29日
本棚登録日
2016年8月29日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『日本電産 永守重信、世界一への方程式』のレビューをもっとみる

『日本電産 永守重信、世界一への方程式』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする