オブジェクト脳のつくり方―Java・UML・EJBをマスターするための究極の基礎講座

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本棚登録 : 385
レビュー : 20
こじ老さん ビジネス   読み終わった 

本書は、オブジェクト指向の考え方、メリットなどが三部構成で分かりやすく記述されており、僕としてもかなり参考になった。

第一部は、若干強引さはあるものの、会社の組織構造になぞらえてオブジェクト指向を解説しており、取っ掛かりやすい導入部となっている。ネタ的に興味を引く題材ではないものの、オブジェクト指向のメリットが想起しやすい説明になっている。

第二部は実際のシステム開発になぞらえて、その進め方の一例を示している。オブジェクト指向では何が何でもまずユースケース図とかクラス図を書かねばならない、というような誤解も、この本を読むと解決すると思う。

実際、システム開発の中では「きれいに」ことが進むことは無く、ステークホルダ(=お客様や経営層や企画部門や運用部門)など、様々なところと密にコミュニケーションを図りながら、泥臭く進めているのが現実であろう。本書ではそういったドロドロした部分はあまり記載されておらず(本書の目的と違うしね)、あくまでもいち設計者的な位置づけ(=表舞台に立たない人)の視点でしかかかれていないので、ピンと来ないかもしれないが、実際のシステム開発では、第二部の中で最初に概要だけでもまとめておくべき、と記されている「画面フロー」や「ユースケース」「シナリオ(=ユースケース記述⇒ほとんどユーザマニュアルの原型である)」が開発初期に非常に役に立つ。それを確認しあいながら何度も画面やシナリオの見直しが発生しつつ、次第に合意していくものだからである。なぜそれからやるのか、という意図的なものの記述が少ないように感じたが、マネジメントの視点から見ても至極まっとうな進め方が書かれており、大変参考になる。(本書を読んでいた頃は私もSEでしたが・・・)

第三部は第二部をさらに進めて、実際のJAVAやEJBでの実装の話である。が、私はちょっとパスした。だって、JAVAを使う機会が無いので・・・汗。

個人的には第二部内の第7章が好き。「オブジェクト脳に変えるトレーニング」という題なのだが、コーチングやティーチングに関する記述があり参考になる(←と言いつつ仕事でオブジェクト指向など教えてないが・・・)。

上流まで含めてオブジェクト指向で開発を進めてくというのは、今の私には夢だが、その夢に近づくためにも、とりあえず買っておいて損はしない本と言える。

レビュー投稿日
2010年11月6日
読了日
2006年5月30日
本棚登録日
2010年11月6日
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