政治的に正しいおとぎ話

  • ディーエイチシー
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本棚登録 : 263
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887240506

感想・レビュー・書評

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  • 赤ずきん、三匹の小ぶた、ラプンツェルなど、誰もが知ってる物語をフェミニズムに則り「政治的に正しい表現」を使って改変した童話集。
    ここで紹介されてる物語は「偏屈だなー」と笑って読むのがいいのかもしれない。いちいちツッコミを入れて読むのは野暮な本かなと。デーブ・スペクター氏による解説も短いながら秀逸。

  • アイデアはよかったのかもしれないけど、面白くしようという意識が強すぎてネタとしても面白くない

  • これたぶん発売当時よりも今のほうが言葉使いがキレッキレに感じて面白いと思いますよ。
    当時ならただの茶化し扱いでも、今だとかなりおちょくりに見えますし。

  • 娘とポリティカルコレクトについて話をしていたとき、そういえば昔こんな本があったなと思い出して、読み返してみた。

    20年くらい前の本だと思うけれど、日本人の価値観として変わったこともあれば全然変わってないこともあるなと思いながら読んだ。そして、自分が翻訳するときも、表現が差別的だったり使ってはいけない言葉を気をつけないといけないけれど、難しいんだよなぁと思った。

    あんまりにも元のおとぎ話と変わりすぎていると、ちょっと残念。話は近いけど、表現がユニークくらいの話が好きかな。

    しかし、今、読むとこれ、出版社……

  • 20年前に流行ったpoliticaly correct シリーズ
    面倒くさいけど面白い

  • 「政治的に正しい警察小説」を登録しようと思った時にこの本が一緒に検索に出てきて、面白そうだったのでさっそく図書館で借りてきました。
    差別的な用語を排除し、政治的に正しい言葉に置き換えた童話集。「白雪姫と七人の小人」→「雪のように白いという有色人種差別的な名前の王女と七人の垂直方向にチャレンジされた男性たち」などなど、おなじみの童話が、結末まで政治的に正しく?変更されていて、もはや何の話か分からなくなってるところも面白い。
    裏表紙でアンデルセンやグリム兄弟やイソップが絶賛のコメント寄せてるの笑った。

  • 意識して言葉を変えることで逆にパワーワード化しすぎじゃない????????大丈夫???????
    「経済的な恩恵からひどく阻害された粉屋」…

  •  コメディアンの著者が、過剰なPC(Politically Correct)をいましめるために、有名な童話を「政治的に正しく」書き直したもの。
     著者の狙い通り、過剰な「政治的に正しい」表現による童話は、笑いを誘うものとなっている。「正しい」はずなのに、馬鹿げていると感じてしまう…しかし、この本はPCが問題だと言っているわけではない。徹底して「政治的に正しく」しても、笑うことができる作品にすることができることを、著者は証明してくれたのではないだろうか。

     最後の「ハメルンの笛吹き」だけは、笑って終えられない物語だった。ハメルンは差別や格差を無くし平等を追求した町だったが、ある笛吹がやってきたことであっけなく崩壊する。全員に正しくあろうとしても、それに意識的/無意識的に不満を持つ人々が必ずいる。「自分さえよければいいじゃないか」と多くの人が素直に思うようになってしまえば、「ハメルン」のように“平等”は簡単に崩れていってしまう。誰かを貶め、自分たちだけが利益を得られる世界の方が、「気分がいい」からだ。

    「正しさ」とはなにか、誰にとっての「正しさ」なのか、考えさせられた。

  • 政経の先生にオススメされた本。
    面白かった。

    政治的に正しい言葉を使って、差別的な言葉は使わない、っていうことは大事だと思うけど、行き過ぎると滑稽になってしまう。
    表現の自由と平等権の問題は根深いと思った。

  • アメリカで大変な議論を呼んでいる差別や偏見のある表現の問題。
    それらが大量に使われている御伽話から差別色を抜き取り、更にわざと面白おかしくされている一冊。
    一見ふざけているように思えてしまうかもしれません。
    しかし、根強く残ってしまった差別用語を現代社会から消すことの難しさや、又はその行き過ぎの問題を教えてくれます。

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