書き下ろし作品
「天下の御意見番」と称された大久保彦左衛門忠教が息子たちのために書き遺した「三河物語」を、他の史料と校合することによって彦左衛門の考え方や気持ちを浮き彫りにした作品。小説ではない。
家康以前から仕えた譜代の三河侍たちや、一族の者が万石以上の大名に取り立てられたのに、歯に衣着せぬ物言いからか家康と秀忠からは1千石と冷遇され、家光の時代にやっと2千石に加増されて若い将軍に昔話を聞かせるようになったからなのか、武辺一筋の一刻者の面目躍如の訓話を書き遺している。
読書状況:読み終わった
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解説・解釈・研究
- 感想投稿日 : 2016年11月15日
- 読了日 : 2016年11月15日
- 本棚登録日 : 2016年11月15日
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