涙雨の季節に蒐集家は、 (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2021年6月15日発売)
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文庫書き下ろし

櫻子ロスの読者に新たなシリーズ?
ぞわりとさせる冒頭の恐怖の記憶シーンは、まだ謎のままだし。

好きだった伯父の葬儀と遺品整理のために久しぶりで旭川に来た主人公青音は、遺品の窃盗、傷害事件に巻き込まれ、葬儀社の望春と双子の紫苑に助けられる。
青音は大学を休学して葬儀社で働き、正太郎と櫻子さんの関係を思わせる年上の望春たちの家に同居し、死にかかわる仕事のストレスで毎日紫苑のカウンリングを受けるのだが、その目的は希有な成分の青音の涙を採集することという、奇妙なもので、しかも、青音が旭川に長く来られなかった子供の頃の恐怖体験の原因が紫苑で、二人ともそれが分かっていながらその謎は明かされない。

今回の謎解きは伯父の5千万の遺産の受取がからむ「伯父の一番好きな食べ物」という問題だったが、これには青音の出生の問題も絡んでいた。正解するけどこれは揉めそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年9月22日
読了日 : 2021年9月22日
本棚登録日 : 2021年9月22日

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