もういちど【しゃばけシリーズ第20弾】

著者 :
  • 新潮社 (2021年7月19日発売)
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初出 2121年「小説新潮」しゃbけシリーズ第20作

お江戸は春から猛暑で、村も干ばつで困っているという。地球温暖化のためではなく星の代替わりによる天変地異らしく、いくらかでも涼しい根岸の寮へ舟で向かった若旦那たちは、暴れる龍神たちに転覆させられ、不思議な光がぶつかって若旦那が赤ん坊になってしまう。
藤兵衛旦那に知られぬよう妖たちに育てられた若旦那ならぬ「ぼっちゃん」は、3か月で5才くらいに急速に、しかも元気に成長し、近所の子供のに頼まれて薬草を探し、凶作で売られそうになっている娘をたちを人さらいから守る。
半年で12才くらいになると両国に移って芝居小屋の裏で剣術を学び、剣術道場の後継にからむトラブルを解決する。
10か月で元の若旦那に戻って家に帰ると、その日に隣の幼なじみ栄吉に再会し嫁になる人を紹介されるが、訳ありの娘で、宝玉入りの若旦那の紙入れがなくなって大騒ぎ。若旦那の推理で犯人も分かり何とか落ち着く。
江戸で続く妙な追跡劇に巻き込まれて荷車をぶつけられ、寝付いた若旦那が推理して追跡の理由は分かるが、原因になった龍神が落とした石を取り戻すことを頼まれてしまう。
すっかり病弱な若旦那に戻ってしまったのは残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジーノベル
感想投稿日 : 2021年10月16日
読了日 : 2021年10月16日
本棚登録日 : 2021年10月16日

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