海の中にあり続ける、人間がだしたゴミ。そこに住む海の生き物がち。魚たちには、空きカンも急須もエレキギターもタイヤも、海の石と変わらない。
作者あとがきにあるように、
「水に流す」という言葉は日本独特の言い回し。でも、本当に汚れたものやゴミを流してしまっては、人間の目に見えなくなっても、川にも海にもゴミは残る。海は無限の存在ではない。自然にかえらない素材のものを、それも大量に流して、海の中が昔と同じというわけにはいかない。人間は、それに気がつかないフリをしていていけない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年8月28日
- 読了日 : 2016年8月28日
- 本棚登録日 : 2016年8月28日
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