何年も前に映画で見て、いまさらながら原作を読んでみました。
強度の自閉症の兄・レイモンド。
利己的で口がうまい中古車ディーラー業を営む、弟・チャーリー。
父親が亡くなったため、長い間離れて暮らしていた兄弟が再会した。
レイモンドは、母親が亡くなり、まだ弟が小さかったころから、病院に長期入院している。自閉症とはいえ、天才的な記憶力を持つ。
チャーリーは兄の存在すら知らなかった。大きな家に父親と二人で暮らしていたが、何事にも完璧を強いる父親とケンカして、家を出て、一人で身を立ててきた。
父親の遺産相続人は自分だけだと思っていたチャーリー。しかし、父親は、レイモンドにほとんどの財産を譲るとの遺書を残したのだ。遺産があれば、ギリギリでやっている仕事の穴埋めができる。
チャーリーは、レイモンドから遺産を横取りするために、病院から兄を連れ出した。
そして、奇妙な旅がはじまる・・・。
あらためて、いい話。
自閉症の人への理解という意味でも大きな貢献をした作品。(私もこれではじめてサヴァンを知った)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
YA・大人の文学
- 感想投稿日 : 2015年12月27日
- 読了日 : 2015年12月27日
- 本棚登録日 : 2015年12月9日
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