5年生のリュウは毎日ついウソをついて怒られる。ウソをついちゃいけないのは知ってるけど、ついちゃうウソはある。友達が下痢っていうの隠してあげるウソ、いじめっこのツヨシに殴られないようにつくウソとか。テストのことをごまかすウソとか。
大人はウソはダメっていうけど、お母さんだって、お父さんの大切なトロフィーを壊してごまかしてウソついた。それはいいウソだって言うけど、ホントかな?
サッカーを教えてくれるオカマのバブちゃんが「私なんて、男なのに女の格好して、全部がウソ!でも、自分にはウソついちゃいけない」と言う。
学校ではしゃべらない鈴木京子は、本当は兄弟思いで、家のなかのことやって頑張り屋の明るい女の子だなんで。学校にいる京子はウソ?
世の中、なんがホントでなにがウソなのか?
ウソひとつでも、深い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本児童文学
- 感想投稿日 : 2012年3月30日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年3月30日
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