-そうだね、アイダ。二十歳になったら、何をやってもフツウのことになっちゃうよ-
鷺沢萌の小説は「リリカル」で美しい詩を詠んでいるような気分になる。ハタチ前の甘美な不安と焦燥。心のざわめきを鎮めたくて、都心から離れて、誰もいない、夜中の駒沢公園の階段に腰掛けていた。バブル世代、地上から5センチ浮いたところを"泳いで"いる「スタイリッシュ・キッズ」=60年代後半の東京生まれ(育ち)のキブンそのもの。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
THE 東京
- 感想投稿日 : 2009年6月14日
- 読了日 : 2009年6月14日
- 本棚登録日 : 2009年6月14日
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