夢を生きる

  • 中央公論新社 (2018年3月2日発売)
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感想 : 15
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北京オリンピックでの感動をはじめ、これまで羽生選手の演技やインタビューなどから、羽生選手に励まされることが多くあり、初めて本を購入しました。

本を読む前は、精神論的な言葉が多いのかなと予想していたけれど、そうではなくて、本では冷静に一戦一戦を自分で分析していて、専門用語がたくさん並んでいたり、科学的にも研究しながら頭もたくさん使って練習しているのだと改めて感じた。

羽生選手は、内に秘めた闘志や幼い頃からの目標・夢、そして周りへの感謝を大切にする人だ。
その中で、目の前の課題に一つ一つ悩み、冷静な頭と情熱溢れる心を持って、試練を乗り越えているんだなと、羽生選手のスケートへの向き合い方に改めて自分の人生の向き合い方を学んだ。

王者となり、どんなに周りからの評価や立場が変わっても、自分と向き合って、反省・挑戦、そして成長をしていく羽生選手の生き方は素晴らしいし、スケート以外にも通じることだと思う。

羽生選手は「自分らしくあること」「自分のスケート」を大切にしている。これは私たちの人生においても、「自分にしかできないことは何だろう」「今だからこそ出来ることはなんだろう」と考えていく大切さに通じると感じた。

小さい時から人生設計を立てるのが好きという発言に素直に「凄い」と驚いた。
オリンピックで2連覇することも前から考えていたり、4回転アクセルを跳ぶ挑戦をしたいということも書かれていた。
羽生選手の中長期的なビジョンを描きながら目の前の課題を乗り越えるという姿勢、そして、たとえ怪我や病気で苦しい日々を送っていても「今できること」を突き詰めて、一段一段、大切に自分の階段を登っている姿勢にも学ぶことが多くあった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月22日
読了日 : 2022年4月22日
本棚登録日 : 2022年4月22日

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