ロジェ・グルニエの翻訳でお世話になっている
山田稔さんの編訳
読了後の今、目次をみて、中身をパラパラ…
「オノレ・シュブラックの失踪」ギヨーム・アポリネール
友人である男が失踪した秘密を知る主人公、
それを教えに警察に出向くが…
「タナトス・パレス・ホテル」アンドレ・モーロワ
株で財産を失った男、自殺を考えるが失敗が怖い。
そこに「タナトス・パレス・ホテル」と言うところから
一通の手紙が届く。
「大佐の写真」ウージェーヌ・イヨネスコ
幸せそうな町で起こる連続殺人。
恐ろしい話を聞かされ家に帰った主人公、
部屋で待っていた男友達の鞄の中から…
この「大佐の写真」と言うお話が薄気味悪いが滑稽でね。
「これって、私が見た夢の話?」と言うか、
この「夢」、皆もみているのかな。
デュラスの「大蛇(ボア)」、
ラルボーの「ローズ・ルルダン」、
プルーストの「ある少女の告白」、
素晴らしく面白い短編が18篇も詰まっている。
そしてやっぱりグルニエの「フラゴナールの婚約者」は
何度読んでも最高だ。
巻末のそれぞれの作者の紹介だけでも
読み応えたっぷりだ。
こんなに面白い、素晴らしい本が絶版なのは残念。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
短編小説
- 感想投稿日 : 2012年3月17日
- 読了日 : 2012年3月17日
- 本棚登録日 : 2012年2月13日
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