巴里祭・河明り (講談社文芸文庫)

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本棚登録 : 36
レビュー : 3
著者 :
日曜日さん 小説   読み終わった 

図書館で、ふと借りた本。

パリに暮らす男が、忘れえぬ女を
追い求める…「巴里祭」

川沿いに借りた部屋
家主の娘が許婚者となぜか結ばれぬ因縁に
巻き込まれ…「河明り」

芥川龍之介の晩年の交流を描いた
「鶴は病みき」

の三作品収録。

ごてごてとして、過剰な自意識を感じさせる文体、

これが美麗で天真爛漫、ユーモア的であれば
森茉莉さん系となり私の好みなのだが、
どうも無骨だ。

「巴里祭」で、お隣のマダムの着飾った姿、
お祭りの様子、
バッと目の前に現れる描写力は見事。

「鶴は病みき」にいたっては
私もその鎌倉雪の下ホテルH屋に滞在、
暑い夏の日、庭をうろうろ、
部屋の中まで入って座っているような臨場感。

それでもやっぱり、どうしても誰にも
感情移入できず、お気に入りの登場人物も現れず…。

あんまり仲良くなく、
これからも仲良くなれないであろう人の話を
ずっと黙って聞いている感じがあった。

本編より、解説と作家案内の方を
興味深く拝読。

レビュー投稿日
2012年2月4日
読了日
2012年2月4日
本棚登録日
2012年2月3日
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