憧れの本読みさんがネットを通して教えてくれたので
いそいそと読んでみた。
SFと言えば日本では筒井康隆先生、
あと実家に帰って棚にある星新一先生をたまに読む、
海外だとコニー・ウィリスと
「銀河ヒッチハイク・ガイド」シリーズしか
読まない、と言うか頭がこんがらがって
読むことが出来ない、私。
宇宙用語が、宇宙用語が、難しいのー。
いつか爆笑問題の太田さんに
本を通じてお勧めされた「タイタンの妖女」も、
ぬぬぬぬぬ~…と苦しみながら読んだ思い出が…。
でもキリッとした横顔を見せながら
SFを読みたいと言う希望は常々あった。
(どこで?誰に?)
さて今回読んだこの作品は、
主人公ジェフはニューヨークの小さなラジオ局で
ニュース・ディレクターをしている、ジェフ。
43歳の秋、奥さんとの電話中に突然死んだ、のだが、
気付くと記憶や知識を持ったまま
18歳の自分に戻っていた…。
知識を駆使して株や競馬で大儲けし、大金持ちになったが、
また43歳の同じ日に死んだ、けれど…
読みながら、
何度生まれ変わっても変わらぬ
ジェフのお盛んな日常に辟易しながらも、
「競馬の事なんてわからないから
私には大金持ちになるのは無理だ…、
あ!、でもそうだ、Yahoo!とアップルの株を買い、
電電公社(なつかしい!)で発売された
斉藤由貴のテレカをたくさん…」と
急にウキウキとした気分に…!
読みながら
「この時点でこんなに面白くしちゃってこの後どうするの?」
って思ったけれど、ちゃあんと次のエピソードは
用意されていて、心配には及ばぬらしいよ。
ラストが少々お説教っぽいのと、
何個か謎が解かれないままなのが気になるけれど、
非日常を体験出来て、とても気分転換になる、
そして色々と自分の人生のことも考えた、
楽しい読書体験、だった!
- 感想投稿日 : 2016年5月22日
- 読了日 : 2016年5月22日
- 本棚登録日 : 2016年5月22日
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