椎葉村の近く東郷町の出である若山牧水の「みなかみ紀行」が掲載されているからと読了。ポプラ社の『百年文庫』シリーズは漢字一文字のテーマに沿う短編・紀行文等が納められており、思わぬ良き出会いを生む良書である。
牧水は愛酒の人と言われるが「みなかみ紀行」でもその色は濃かった。宿で酒が出ないからと宿屋の子どもに買い物へ行かせ、町中では酒が手に入らなかったと聞けばさらなるチップを掴ませほかまで買いにいかせたのはなかなかの愛酒家だと思わせた。
終盤、石楠花を見つけた興奮と再来を願う儚さが混交した歌が良かった。
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- 感想投稿日 : 2022年5月5日
- 読了日 : 2022年5月5日
- 本棚登録日 : 2022年5月5日
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