およそドゥルーズが書いたとは思えないほどの読みやすさ(翻訳者の偉業?)で、ビックリしてしまいました。
ドゥルーズの思想を知りたくて手にとったんですけど、むしろフランシス・ベーコン論、芸術論として面白かったです。
批評家泣かせと言われる(らしい)ベーコンの絵画ですが、ドゥルーズの鮮やかな読解により、何だか怖いベーコンの絵画が、生き生きとして輝きに満ちたものに見えてきます、不思議と。
ただ、本書にはほとんど図版(写真)がないので、ネット検索でも良いので、事前にベーコンの絵画(ついでにベーコンの略伝記も)をひと通り見ておくことをオススメします。
(読書中も、いろいろな絵画をちょくちょく検索する読み方になると思います。)
また、絵画の歴史もごくごく簡単にでも良いので抑えておくとさらに楽しめると思います。
なお、本書をドゥルーズ入門として読みたい場合は、『ドゥルーズ キーワード89』(せりか書房)を傍らにおいて読み進めるのがオススメです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2025年1月1日
- 読了日 : 2025年1月2日
- 本棚登録日 : 2024年12月30日
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