永井豪版「デビルマン」が傑作中の傑作であることに議論の余地はない。何年か前に作られた映画版は最低ダメ映画と言えば必ずあげられるくらい盛大にコケたが、それだって永井豪版の傑作っぷりを強調するスパイス程度のものでしかない。
ごく普通の少年が偶然のきっかけで人外の能力を得てしまうという王道パターンから出発しながら、やがて天使と悪魔との最終戦争に至るというあまりに壮大なスケールの展開は後にも先にもないしで、しかも広げきった風呂敷を実質3巻程度で完璧に畳んで終わらせたのも見事としか言いようがない。
こんな作品が40年も前に描かれたことはそれだけで驚異だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2013年12月22日
- 読了日 : 2013年12月22日
- 本棚登録日 : 2013年12月22日
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